学びが深まる瞬間
「アクティブ・ラーニング」という言葉は「主体的、対話的で、深い学び」を意味します。
んーー、分かったような、分からんような……
ですよね。
我が家の娘5歳は、(親の趣味により、笑)「アクティブ・ラーニング」を長く、緩く、続けています。
彼女のテーマはここ1年「体」です。
なぜ体が気になるのかは不明ですが、彼女にとっては体には「???」がたくさんあるみたいです。
なんで血が出るの? なんでウンチが出るの? 体の中はどうなってるの??
自分の関心ごとを深掘りするために使う手法は「描く」ことです。
5歳という年齢で、まだ言葉よりも描く方が考えを表出しやすいという理由もありますが、描くことは言葉以上に発展性があります。
たまたま一緒に「体」の遊びをしていたお友達と2人で、体の形のことが話題になりました。そこで、ママをモデルに新聞紙で人形を作って「体格」を掴んでみました。
たまたまその時、モデルのママに悲しいことがあった話をしていたので、人形から大粒の涙が流れています。
遊びながら、子どもたちは人の体つきだけでなく、友だちが話した「思う」という行為も体の中でおこってるんだ!と気がつきました。解明はされないけれど、どうやら繋がってるぞ、ということは知ったのです。
しばらくして、娘は「体の中はどうなってる?」という絵本をサンタクロースからもらいました。
毎晩、少しずつ読んでいて、彼女の中には「どうやら胃の中に入ると食べ物は溶けるらしい」ことと「小腸は8メートル!」ということが頭に残ったようでした。
そんな時、なんともグッドタイミングで、彼女の叔父が魚釣りに行ってデカイ鰤を釣ってきました。
「腹取るぞーー」(叔父)
「見たいっ!!!!」(娘)
全長1メートルの鰤の腹には、これまたいい具合に、鰤が食べて消化中だったイカや小魚が入っていました。
「うわーーーー!食べたんや!」(娘)
彼女の興奮は最高潮。ちょっとグロテスクだけど、胃の中で溶けかけているのを目撃できたのでした。叔父さん、グッジョブ!
後から彼女が書いた「体のことで分かったこと」メモには、ちゃんと「胃の中に入ると溶ける」と書いてありました。
生活の中にあるさまざまな経験が、対話を通して繋がり、学びは深まります。
こう考えれば、普段の遊びも、学びの宝庫。
学校のなかだけでなく、家庭や地域に、子どもたちの学びを深めるネタがゴロゴロと転がっていますよね。
0コメント